私が投資信託の積立投資をするようになって、まだ日が浅いのですが、米国株式はやはり魅力の金融資産だと思っています。
今回の記事では、米国の主要企業の株価指標であるS&P500の投資信託である、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)について紹介したいと思います。
eMAXIS Slim シリーズ | |
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米国株投信 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
日本株投信 | eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) |
先進国株投信 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス |
新興国株投信 | eMAXIS Slim 新興国株式インデックス |
全世界株(除く日本) | eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) |
全世界株(含む日本) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
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何故、米国株式に対して投資するのか?
2018年2月に発生したVIXショックがあり、世界の株価や金融資産は大きなダメージを受けつい先日まで日本株市場は21500円~23000までのレンジ相場を半年以上抜け出すことができずにいました。
そして10月急騰後の暴落となりました。直近の株価の値動きは米国株高、ドル高で過熱気味でした。24500円付近から21000円まで一気に急降下です。
株式投資はこれがあるので、常に余力を残して投資していく必要があると考えています。
投資、つまり株式トレードや積立投資を初めてチャレンジされる方には確かに敷居が高い世界ではないかと思います。たとえば、株式トレードに限って言えば、何も知らない状態で市場で戦えば下手するとあっという間に退場ということがあり得ます。それくらい厳しい世界だと思っています。
しかし、この先の日本経済を想像されたことありますでしょうか。果たして日本経済はどのように変遷していくでしょう。今は東京2020オリンピックへ向け、また安倍首相の再選もあり国策がぶれるようなことはないと思っています。
国自体が変な方向へ向かっていくことはまずないと思うのですが、そのあとは正直いって何も判らないといったところです。
世界の投資家たちもそのように感じているのではないでしょうか。日本はもう、どう頑張ったとしてもこの先少子化によりどんどん総生産力は落ちてきます。そして、高齢者はものすごい数になってくるでしょう。
そして、色んな要素の合わせ技ですが、収入はそんなに増えないと思いますけど物価はあがると思います。では、どうするかですね。
最近私がおもうことなのですが、日本の格差社会もアメリカみたいになってきたな、と思っています。
アメリカは富裕層と貧困層で天と地ほどの差があるじゃないですか。日本も最近そういう傾向にあるような気がしてならないのです。資産を持っている人は、どんどんもうかる。ない人はずっとないまま。そんな感じになってませんか?
初心者に始めやすい投資方法として、投資信託の積み立て(積立投資、つまりインデックス投資)があります。
そして、なぜ米国株なのか?っていうことなのですが、米国は人口が増え続ける。なので、経済成長が見込める世界No.1の経済大国であること。
そして、米国企業は株主を非常に大切にするという風土があること。実際に、連続50年増配などといった企業が存在します。
そして、米国人は米国企業の株式に対して投資をするという風土があること。そして、それに対して日本株は、減収減益で減配・無配があたりまえのようにおこなわれる国であること。
以上のことから、米国株に投資するというのは理にかなっていると言えます。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の特徴
投資対象
投資対象の特徴
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは米国株式の指数S&P500の値動きに連動する投資成果をめざします。
細かい説明をすると、「S&P500指数(配当込み、円換算ベース)をベンチマークの純資産額の変動率をS&P500の指数の変動率に一致させることを目的とした運用を行います。
特色として、対象インデックスとの連動を維持するため、先物取引等を利用し株式の実質投資比率が100%を超える場合があります。
この投資信託は為替ヘッジがないので、円高の時に買って円安の時に売ることができれば理想の形となります。
でも、今後一時的に円高になることはあっても長期で考えて円高になることってあまりないのではないかと考えています。
投信のイメージは上記のとおりです。米国の大・中500の企業の株式に投資するファンドとなっています。
運用実績
この投資信託は2018年7月3日に設定されました。まだ3カ月しか経過していませんが、8/31までの運用実績を掲載します。
これが、逆に減ってしまって満足な運用ができなくなると、「繰上償還」といって、投資活動を停止し返金される場合があります。こうなってしまった場合、まず負けてると思ってもらって差し支えないと思います。
なお、改めて、類似の投資信託の紹介も兼ねるのですが、この記事を投稿した18/10/7現在で、以下のような純資産となっています。投資対象は異なるのですが、楽天全米株式インデックスと比較されることが多いと思います。
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)⇒純資産額40億円に到達
- 楽天全米株式インデックス ⇒純資産額240億円に到達
- 楽天全世界株式インデックス ⇒純資産額140億円に到達
※18/8/31マンスリーレポートより引用
主な資産の状況と組入銘柄
アップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、・・・・。そして、バフェットさんのバークシャーハサウェイもランクイン!そうそうたる銘柄がランクインしていますね。既に、成長している超巨大企業ですがこれからの成長もまだまだ期待できそうな顔ぶれです。

※18/8/31マンスリーレポートより引用

※18/8/31マンスリーレポートより引用
購入時手数料・信託報酬・信託財産留保額
購入時手数料、信託報酬などのスペックですがまとめてみました。このeMAXIS Slim米国株式(S&P500)のコストですがお安くなっています。
積立投資の銘柄選びは、とにかく手数料を低コストで抑えることが重要になってきます。つまり、コストがどれだけ発生するかしっかり確認していただきたいです。
発生する手数料としては「販売手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」の3つがあります。
「販売手数料」の考え方について
たとえば、「販売手数料」が3%のあるファンドを10000円かったとしましょう。すると、9700円からスタートになるのですね。購入後、上がるか下がるか判らないですが、買った瞬間に3%負けた状態と。
ですので、購入する投資信託は販売手数料が無料(=ノーロード)のものを絶対に選んでください。今は販売手数料が無料のインデックスファンドが主流となっていますので、あえて販売手数料がかかる投資信託を選択する必要はありません。
積立投資(インデックス投資)をおこなう場合選択するのであれば、販売手数料が無料の投資信託を選択してください。
ネット証券などインターネット購入できること投資信託では、販売手数料が無料のノーロードファンドが多数登場しています。
「信託報酬」の考え方について
次に、毎月積み立てる投資信託が定める「信託報酬」を支払う必要があります。
ネット証券だと、買い付けた投信の「基準価格」が毎日更新されると思いますが、投資信託の評価額の中から引き去られると覚えておいてください。
信託報酬は、資金運用を運用会社に委託する「委託費用」に該当するものです。投資信託を運用する際に発生する人件費やその他各種費用であり、前述したとおり購入した投資信託の基準価格から差し引かれます。
今回紹介するeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、S&P500という指数に連動するインデックスタイプの投資信託の中で、特に安いです。
購入時手数料 | なし、無料(ノーロード) |
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信託報酬(税抜) | 0.160%以内 |
信託財産留保額 | なし |
となっています。
また、ファンドの純資産総額に応じてオプションのような条件がついていて、信託報酬が段階的に引き下がるようになっています。これは、嬉しいですね。
純資産総額 | 信託報酬率(年率) |
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500億円未満 | 0.160% |
500億円以上1,000億円未満の部分 | 0.155% |
1,000億円以上の部分 | 0.150% |
また、冒頭に書いたのですが、三菱UFJ国際信託は、eMAXIS Slimシリーズで「業界最低水準の信託報酬を目指す」という理念を掲げています。
他社が、これより安い同内容のファンドを設定すれば、価格競争で値下げするということは十分考えられるでしょう。
おすすめコンボ
楽天証券において楽天カードで投信を積み立てすると1%の楽天スーパーポイント
をGETすることができます。(2018年10月27日(予定)設定分より)
さらに、この楽天スーパーポイントで投信の買い付けが可能になります。
すると、どうなるのでしょうか。信託報酬ほとんどない状態で投資信託を運用しているような計算になってきます。さらに、この楽天スーパーポイントでeMAXIS Slimシリーズの積立投資につかっていくと複利の効果がでてくるでしょう。
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投信積立でiDeCoはSBI証券、つみたてNISAは楽天証券
リスクとリターンをグラフ化すると判りやすい
しかし、過去30年間の平均リターンは年率8.2%あるんですね、S&P500については。
リターンを年率8.2%でグラフを描いてみると次のようなグラフになります。
月6万円を毎月30年間投資し続けると以下のような結果となると算出されました。
※この計算は、長期投資予想/アセットアロケーション分析で計算できます。
別の記事でアセットアロケーションの考え方をまとめてます、良ければご覧ください
▼
投信積立でのアセットアロケーションを検討する

分配金
投資信託の運用方針をみると、分配金を出さずに運用へ再投資するファンドや顧客からの預かり資産である「純資産」を削って分配金を出す投資信託など、分配方針は異なります。
決算日は毎年4月25日となっており、この日に分配金を決定されます。
分配金額の決定は信託財産の成長を優先し、原則として分配を抑制する方針となっています。また、販売会社との契約によっては、収益分配金の再投資が可能となっています。と、資料には書いてあるのですが、これまでのところ分配金の発生はありません。
分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、これからも再投資してただきたいですね。
つみたてNISAとiDeCoので積立可能か?
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、NISAおよび、つみたてNISAの対象です。
そして、SBI証券では、新たに2018年11月1日から「セレクトプラン」という新プランを設定することを発表たのですが、このプランでeMAXIS Slimシリーズが選択できるようになりました。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)だけでなく、私の積立投資・インデックス投資で積立している銘柄である、eMAXIS Slim先進国株式インデックス、eMAXIS Slim新興国株式インデックス、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)もiDeCoの対象となります。
つみたてNISA、iDeCoに対応するようになるということは非常にありがたいですネ!
私の実践するインデックス投資はこんなもの
私は、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とは別に、日本を除く先進国に分散投資できる、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスというインデックスタイプの投資信託を主軸に、3本の投資信託をミックスし積立投資を運用しています。
こちらの投資信託は、先進国の株式に投資するインデックスタイプの投資信託の中で、業界最安の信託報酬を実現しています。
インデックス投資の原則は、「低コスト投資信託」で運用することなので、最終結論として、eMAXIS Slim 先進国株式を主軸にインデックス投資の銘柄を選定することにしました。
そして、アセットアロケーションは、以下のように設定しています。これは、全世界の株式の時価総額の比率にあわせた設定となっています。
国内株式:先進国株式:新興国株式=10:80:10
ちなみに、この場合の期待リターンとリスクは、
期待リターン:年率5.41%、リスク:18.96%
となります。期待リターンは年率5.41%が見込めること、リスクは、品質管理の考え方にならうと2σ、つまりおよそ95%の確率で18.96%の一時的下落の可能性がある。ということになります。
期待リターンとリスクをグラフ化すると以下のようになります。

そして、長期投資による運用結果の予想は次のように予想されます。

※この計算は、長期投資予想/アセットアロケーション分析で計算できます。
ウェルスナビなどは債権やGOLDなどを含むのでもう少しマイルドになると思いますけど、へこむときは結構へこむ可能性があるのですね。
投資にはリスクがつきものです、しかし、暴落があってもめげずに淡々と積立投資を続けると、私のアセットアロケーションの場合年率5.41%で複利で資産形成ができますよということになります。
投資信託開始当初は色々な銘柄に投資していた
投資信託を始めた当初は何がなんだかよくわからない状態で、とりあえず、SBI証券で「よく売れている投信」をスクリーニングして、「適当に」購入していました。正直言ってなにも考えずに、投資信託を買っていました。
投資信託の特性をよく知らない私は、その際大きく赤字になっている投資信託を狼狽売りしてしまいました。今考えれば、その時こそ仕込みどころだったのかもしれません。
アクティブファンドからインデックスファンドへ切り替え
前述のような失敗を経験し、ウェブサイトや書籍を読んで投資信託に関しては、アクティブファンドはインデックスファンドに負けてしまうという現実を目の当たりにしました。しすてアクティブファンドを解約してはインデックスファンドの購入を始めるきっかけが生まれました。
別の記事で投資に関するおすすめ書籍を紹介しています、よければご覧ください
▼
投資をこれから始める方におすすめしたい投資の本5選

低コストなインデックスタイプの投資信託で全世界に、淡々と積み立て投資し、「複利の力」を最大限に活用することで、インデックス投資のリターンを最大限に引き出し、リスクを低減する手法がある、と。
国策として、つみたてNISAやiDeCoも始まり、積立投資にも注目が集まっていると思われます。人気のあるインデックス投資信託は限界に近いところまできているような印象もうけますが、とにかく手数料の安いインデックス投信を選ぶようにしていきましょう。
インデックス投資+α
私は、積立投資つまりインデックス投資を構築するために、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスと、eMAXIS Slim 新興国株式インデックス、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)との併用で、積立投資(インデックス投資)をおこなうことにしました。
そして、今回紹介させていただいた、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)をアクセントとして加えて保有しています。
銀行の店頭で販売されている投資信託は購入時手数料や信託報酬の高いアクティブファンドが多いです。インデックスファンドはまずお目にかかれません。銀行員の販売は、販売手数料のかかる投信や、信託報酬の高い銀行が儲かる投資信託を販売することが多いです。
ですので、自分で投資信託の仕組みを勉強し、銘柄を研究し、自分の責任において投資信託を購入して資産運用して頂きたいと思います。