最近、若いころから資産形成をしていくことの重要ということが企業でも教育されているんでしょうか。
株式や積立投資に興味が全くなかった方でも、ウェルスナビなどのほったらかし投資信託をはじめたりしているという情報をよく目にするようになりました。
私も、もっと若いころに投資に関する勉強をしていればよかった。と、今になって思います。
eMAXIS Slim シリーズ | |
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米国株投信 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
日本株投信 | eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) |
先進国株投信 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス |
新興国株投信 | eMAXIS Slim 新興国株式インデックス |
全世界株(除く日本) | eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) |
全世界株(含む日本) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
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インデックス投資の良いところとは?
投資、つまり株式トレードや積立投資を初めてチャレンジされる方には確かに敷居が高い世界ではないかと思います。
たとえば、株式トレードに限って言えば、何も知らない状態で市場で戦えば下手するとあっという間に退場ということがあり得ます。それくらい厳しい世界だと思っています。
この記事を投稿した2018年9月現在は、米国株式一強時代であり、新興国の通貨や資産が売られ、米国の資産が買われるという構図にありました。
したがって、新興国株式インデックスの基準価格はどの銘柄を選んだとしても下がっている状況にあると思います。
しかし、積立投資(インデックス投資)に関して言えば、ゼロサムゲームではないんですね。全世界の経済成長(全世界の株式の時価済額の比率に応じて)に対して投資をしていきます。
今は、NISAやつみたてNISA、iDeCoなど各種制度が整ってきており、積立投資をはじめるにはもってこいの時期ではないかとおもっています。
最近私がおもうことなのですが、日本の格差社会もアメリカみたいになってきたな、と。
アメリカは富裕層と貧困層で天と地ほどの差があるじゃないですか。日本も最近そういう傾向にあるような気がしてならないのです。資産を持っている人は、どんどんもうかる。ない人はずっとないまま。そんな感じになってませんか?
初心者に始めやすい投資方法として、投資信託の積み立て(積立投資、つまりインデックス投資)がありますが、具体的にどういった投資信託の銘柄を選べばよいのか迷うことが出てくるのではないでしょうか。
三菱UFJ国際信託が掲げる、「業界最低水準の信託報酬を目指す」理念のもと販売されているeMAXIS Slimシリーズで、日本を除く先進国に分散投資できるのが、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスというインデックスタイプの投資信託です。
こちらの投資信託は、先進国の株式に投資するインデックスタイプの投資信託の中で、業界最安の信託報酬を実現しています。
インデックス投資の原則は、「低コスト投資信託」で運用することなので、最終結論として、eMAXIS Slim 先進国株式を主軸にインデックス投資の銘柄を選定することにしました。
インデックス投資におけるアセットアロケーション
現在、私はeMAXIS Slim 先進国株式インデックスとeMAXIS Slim 新興国株式インデックスとeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)をミックスして積立投資しています。
そして、今回ご紹介するのはeMAXIS Slim 新興国株式インデックスについてです。アセットアロケーションは、以下のように設定しています。これは、全世界の株式の時価総額の比率にあわせた設定となっています。
国内株式:先進国株式:新興国株式=10:80:10
ちなみに、この場合の期待リターンとリスクは、
期待リターン:年率5.41%、リスク:18.96%
となります。期待リターンは年率5.41%が見込めること、リスクは、品質管理の考え方にならうと2σ、つまりおよそ95%の確率で18.96%の一時的下落の可能性がある。ということになります。
期待リターンとリスクをグラフ化すると以下のようになります。

そして、長期投資による運用結果の予想は次のように予想されます。

※この計算は、長期投資予想/アセットアロケーション分析で計算できます。
ウェルスナビなどは債権やGOLDなどを含むのでもう少しマイルドになると思いますけど、へこむときは結構へこむ可能性があるのですね。
投資にはリスクがつきものです、しかし、暴落があってもめげずに淡々と積立投資を続けると、私のアセットアロケーションの場合年率5.41%で複利で資産形成ができますよということになります。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの特徴
投資対象
投資対象の特徴
細かい説明をすると、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)」をベンチマークとするインデックスファンドです。
そして、ファンドの1口当たりの純資産額の変動率を対象インデックスの変動率に一致させることを目的とした運用を行います。
特色として、対象インデックスとの連動を維持するため、先物取引等を利用し株式の実質投資比率が100%を超える場合があります。
投信のイメージは上記のとおりです。 新興国に投資するファンドとなっています。
運用実績
2017年7月31日から1年間の運用実績を掲載します。2017年7月31日に設定されてから、2018年初旬までは「純資産額」は基準価格は右肩上がりとなっていましたが、世界的な株安~レンジ相場の継続。中国株安の影響を受けて新興国株式インデックスの基準価格は下落しています。
これが、逆に減ってしまって満足な運用ができなくなると、「繰上償還」といって、投資活動を停止し返金される場合があります。こうなってしまった場合、まず負けてると思ってもらって差し支えないと思います。
※18/8/31マンスリーレポートより引用
主な資産の状況と組入銘柄
色んな国が入っていますね。香港、韓国、台湾、インド、ブラジル、南アフリカ、メキシコと新興国というイメージの国が名を連ねています。組み入れ上位銘柄を見ると、あの有名な「アリババ」がランクインしていますね!

※18/8/31マンスリーレポートより引用
購入時手数料・信託報酬・信託財産留保額
積立投資の銘柄選びは、とにかく手数料を低コストで抑えることが重要になってきます。つまり、コストがどれだけ発生するかしっかり確認していただきたいです。
発生する手数料としては「販売手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」の3つがあります。
「販売手数料」の考え方について
販売手数料は、金融機関がファンドを顧客に販売する際に発生する費用となります。
たとえば、「販売手数料」が3%のあるファンドを10000円かったとしましょう。すると、9700円からスタートになるのですね。購入後、上がるか下がるか判らないですが、買った瞬間に3%負けた状態と。
ですので、購入する投資信託は販売手数料が無料(=ノーロード)のものを絶対に選んでください。今は販売手数料が無料のインデックスファンドが主流となっていますので、あえて販売手数料がかかる投資信託を選択する必要はありません。
積立投資(インデックス投資)をおこなう場合選択するのであれば、販売手数料が無料の投資信託を選択してください。
ネット証券などインターネット購入できること投資信託では、販売手数料が無料のノーロードファンドが多数登場しています。
「信託報酬」の考え方について
次に、毎月積み立てる投資信託が定める「信託報酬」を支払う必要があります。ネット証券だと、買い付けた投信の「基準価格」が毎日更新されると思いますが、投資信託の評価額の中から引き去られると覚えておいてください。
信託報酬は、資金運用を運用会社に委託する「委託費用」に該当するものです。投資信託を運用する際に発生する人件費やその他各種費用であり、前述したとおり購入した投資信託の基準価格から差し引かれます。
今回紹介するeMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、新興国株式のインデックスタイプの投資信託の中でも、特に安いです。
購入時手数料 | なし、無料(ノーロード) |
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信託報酬(税抜) | 0.189%以内 |
信託財産留保額 | なし |
となっています。
また、ファンドの純資産総額に応じてオプションのような条件がついていて、信託報酬が段階的に引き下がるようになっています。これは、嬉しいですね。
純資産総額 | 信託報酬率(年率) |
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500億円未満 | 0.189% |
500億円以上1,000億円未満の部分 | 0.184% |
1,000億円以上の部分 | 0.179% |
また、冒頭に書いたのですが、三菱UFJ国際信託は、eMAXIS Slimシリーズで「業界最低水準の信託報酬を目指す」という理念を掲げています。
他社が、これより安い同内容のファンドを設定すれば、価格競争で値下げするということは十分考えられるでしょう。
注意点:名前の似た投信eMAXIS 新興国株式と間違えないように
そうなんですね。同じ会社で、名前がほとんど同じ投資信託がでているんです。でも、スペック自体は全く同じなんですね。
ただ違うとことろがあるのでそこだけお知らせしようと思います。何が違うかというと手数料が違います。
eMAXIS 新興国株式インデックスの手数料はこちら
購入時手数料 | なし、無料(ノーロード) |
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信託報酬(税抜) | 0.6%以内 |
信託財産留保額 | なし |
純資産総額 | 信託報酬率(年率) |
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500億円未満 | 0.6% |
500億円以上1,000億円未満の部分 | 0.58% |
1,000億円以上の部分 | 0.56% |
スペック一緒なのに、手数料は5倍以上?なんで?とおもわれるかもしれませんが、これが事実でして、eMAXIS 新興国株式インデックスの純資産は右肩下がりです。
おすすめコンボ
さらに、これとコンボで使うとすごいことになってしまうのですが、
楽天証券において楽天カードで投信を積み立てすると1%の楽天スーパーポイント
をGETすることができます。(2018年10月27日(予定)設定分より)
さらに、この楽天スーパーポイントで投信の買い付けが可能になります。
すると、どうなるのでしょうか。信託報酬ほとんどない状態で投資信託を運用しているような計算になってきます。さらに、この楽天スーパーポイントでeMAXIS Slimシリーズの積立投資につかっていくと複利の効果がでてくるでしょう。
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投信積立でiDeCoはSBI証券、つみたてNISAは楽天証券
投信積立のおすすめ銘柄は楽天証券でeMAXIS Slimを楽天カードで支払う
分配金
投資信託の運用方針をみると、分配金を出さずに運用へ再投資するファンドや顧客からの預かり資産である「純資産」を削って分配金を出す投資信託など、分配方針は異なります。
積立投資で購入可能なファンドでは、分配金を出さずに純資産額が右肩上がりに増えている投資信託のから選択するのがよいです。
決算日は毎年4月25日となっており、この日に分配金を決定されます。
分配金額の決定は信託財産の成長を優先し、原則として分配を抑制する方針となっています。また、販売会社との契約によっては、収益分配金の再投資が可能となっています。
と、資料には書いてあるのですが、これまでのところ分配金の発生はありません。分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、これからも再投資してただきたいですね。
つみたてNISAとiDeCoので積立可能か?
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、NISAおよび、つみたてNISAの対象です。
SBI証券では、新たに2018年11月1日から「セレクトプラン」を設定することを発表しました。現行のサービスは継続され「オリジナルプラン」と呼称されます。
「セレクトプラン」に移行するには手続き必要ですが、eMAXIS Slimシリーズが選択できるようになりました。これはありがたいことですね。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)だけでなく、私の積立投資・インデックス投資で積立している銘柄である、eMAXIS Slim先進国株式インデックス、eMAXIS Slim新興国株式インデックス、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)もiDeCoの対象となります。
新興国株式インデックスとしての評価とその運用方法
新興国株式インデックスに対する私の見解を書きたいと思います。組み入れ10業種と、組み入れ上位10家国を円グラフで示します。
※18/8/31マンスリーレポートより引用
これを見る限り、中国が復活すればだいぶ基準価格も変わってくるのかな?って感じです。先進国株式インデックスだけですと、毎年の期待リターンってそこまで高くないんですね。
なので、この先成長してくることを期待して、このeMAXIS Slim新興国株式インデックスをスパイス的な役割として積立投資(インデックス投資)の銘柄に組み入れます。
投資信託開始当初は色々な銘柄に投資していた
投資信託を始めた当初は何がなんだかよくわからない状態で、とりあえず、SBI証券で「よく売れている投信」をスクリーニングして、「適当に」購入していました。正直言ってなにも考えずに、投資信託を買っていました。
投資信託の特性をよく知らない私は、その際大きく赤字になっている投資信託を狼狽売りしてしまいました。今考えれば、その時こそ仕込みどころだったのかもしれません。
アクティブファンドからインデックスファンドへ切り替え
前述のような失敗を経験し、ウェブサイトや書籍を読んで投資信託に関しては、アクティブファンドはインデックスファンドに負けてしまうという現実を目の当たりにしました。しすてアクティブファンドを解約してはインデックスファンドの購入を始めるきっかけが生まれました。
別の記事で投資に関するおすすめ書籍を紹介しています、よければご覧ください
▼
投資をこれから始める方におすすめしたい投資の本5選

低コストなインデックスタイプの投資信託で全世界に、淡々と積み立て投資し、「複利の力」を最大限に活用することで、インデックス投資のリターンを最大限に引き出し、リスクを低減する手法がある、と。
国策として、つみたてNISAやiDeCoも始まり、積立投資にも注目が集まっていると思われます。人気のあるインデックス投資信託は限界に近いところまできているような印象もうけますが、とにかく手数料の安いインデックス投信を選ぶようにしていきましょう。
新興国株式インデックスと全世界株式インデックス
私は、全世界インデックスを自作するために、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスと、eMAXIS Slim 新興国株式インデックス、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)との併用で、積立投資(インデックス投資)をおこなうことにしました。
銀行の店頭で販売されている投資信託は購入時手数料や信託報酬の高いアクティブファンドが多いです。インデックスファンドはまずお目にかかれません。銀行員の販売は、販売手数料のかかる投信や、信託報酬の高い銀行が儲かる投資信託を販売することが多いです。
ですので、自分で投資信託の仕組みを勉強し、銘柄を研究し、自分の責任において投資信託を購入して資産運用して頂きたいと思います。